De & CO Photography

De & CO Photography

「“沖縄の景色”に甘えずに、
自分たちにしか撮れない写真を撮っていきたい。」

STUDIO SUNS 店長

丸尾 吉輝

MEMBER PAGE

ゼロからイチへ

カメラマンになったきっかけは

高校卒業後、普通の大学の普通の学部に行ったのですが自分の中でしっくりこない“ずれ”がありました。なんか違うなと感じて大学を辞めたんです。それで、辞めたからには自分が納得することをやりたいと思っていろいろと考えていました。なんでも良かったんですよ、面白そうなことだったら。そのときに出逢ったのがあるフォトスタジオの会社の求人。興味本位で始めてみたんです。本当に未経験で、写真も携帯でしか撮ったことがないレベル。全部イチから教えてもらいました。はじめは全く分かりませんでしたが、撮れるようになったら写真がどんどん好きになりました。3年ほど勤務して、なんとかカメラマンとして使えるレベルになったときに、自分の中でいろいろとやりたいことも見えてきて。もっと成長できる刺激を求めて、ここに来たんです。

デコルテに入ったきっかけは

まず、面接がざっくりしていたこと(笑)。部長の水間との面接だったんですけど、すごくラフ。同時に受けたもう一社のほうが色々と条件は良かったんですけど、水間と喋っているときに「この人がいる場所って面白そうだな」と感じて。それが理由で入りました。実は前の会社を辞めた理由のひとつが、ルールがいろいろと決まっていたことだったんです。“撮影はこういう流れで撮りましょう”と決まっていて、僕はその流れを撮るためのカメラマン。事実、もっとなんか出来ることがあると思っての転職でした。そんな気持ちでの面接で、水間と話していた時に「もっと自由にやればいいんじゃないの」的な、カジュアルな感じに言ってくれたんですね。「あ、面白いな」と感じて、デコルテに入ることに決めました。

実際に入ってみてギャップはありましたか

入ってみてもギャップはなかった。ただ、入った時にデコルテのスケールにビックリしました。店舗も多いし、人のバリエーションの多さにものすごくビックリした。個性の強いスタッフが多いので、「こんなに面白い人がいるんだ、この会社」みたいな。写真でも自分より断然上手い人ばかりいて、刺激が多い。思った以上のものがここにはあって、それが今でも続いている。すごくありがたい環境ですね。

すべてはタイミング

今のお仕事は、どんなことをしていますか

今は沖縄店の店長をさせてもらっています。実は沖縄店は昨年にオープンしたばかりで、その立ち上げからいろいろとさせてもらっています。その前の年の冬ぐらいかな…社長にご飯に行こうと言われて二人で食事に行ったときに「沖縄店をつくるけど、行くか?」って、すごくカジュアルに聞かれたんです。「行け」とか強制じゃなくて、「やってみるか?」というようなカタチ。当時、自分の中でちょっとひと区切りがついた状態で迷いも出ていたので、自分には本当に良いタイミング。立ち上げに携わるのも、店長をするのも初めてでしたが思い切って挑戦させてもらうことにしました。今思えば入社時もそうだし、沖縄もそうだし、全部タイミングがいい感じに転がってくれている。相性がいいのでしょう(笑)。

それまで沖縄に対して興味はありましたか

全くなかった。だからこの話を頂いたときは、沖縄に行きたいというより「こんな面白い話ないな」って気持ち。沖縄は中学の修学旅行で1回行ったんですけど、その後正直、関心がなかった。関わるまでは“沖縄の魅力”をあまり分かってなかった。でも、来てみるとやっぱり景色が良いし、時間の流れ方が全然違う。いやぁ~、スローです。大阪の店舗だと、一日でたくさんのお客さんが来てくださるので1人のスタッフが結構回転するんです。このお客さんが終わったら次のお客さん、という感じでやっていくんですけど、沖縄店ではそれをしたくなかったので、カメラマンは1日1人1組をベースに予約を入れるようにしたんです。そうすれば1人のお客さんに対して、出来る限り全力で接することも出来るし、全般的に時間の流れがいいと思って。梅田は忙しいですよ、やっぱり。この間、知り合いの業者さんと21時から飲む約束をしていたんですけど、21時に電話したら「まだ家だよ」と言われて…(笑)。沖縄はそれが当たり前ですもんね。

見える景色の違い

店長になって、何か違いはありますか

店長をする前は、今思えば写真を撮ることだけに集中していました。せっかく面白いことができるデコルテにいるんだから、自由に撮れると思って。結構“ブライダルはこうあるべき”と思っている人が多いんですけど、それをちょっとずつ広げていって、ちょっとこう…「常識を広げていけたらいいな」というのを思っていました。今店長になって思うのは、写真ももちろん大事なんですけど、自分の場合は「STUDIO SUNS」を立ち上げさせてもらったので、ブランディングや、どういう風に写真を出せたらいいだろうとか、数字とか…。そういうのを意識した時に、以前よりもっと広い視野を持って“いろんなことを取り入れる欲”が、昔と比べて断然大きくなりました。今年で27歳になるんですが、この歳でその欲を日々満たせているのはありがたいし、店長として頑張りたいと思っています。他の店長に比べて若い分、勉強しないといけないことばかりなので、止まっている暇はない。今、本当にありがたい環境ですね。

スタッフの方とはどんなコミュニケーションを心がけていますか

とりあえず「面白いことをやっていこう」と常に言っています。世の中の沖縄での写真って、“沖縄の景色”に甘えた写真が多いイメージ。すばらしい自然がある分、どこでも画になりやすいので。でも、それってダサいと思ったのがすごくあります。そういうことはしたくなくて「自分たちならでは、沖縄SUNSでしか出来ないものを創っていこう!」というのは常に伝えています。スタッフ同士仲良くはしてほしいですが、全員技術者として高めあっていく関係でもあってほしい。それぞれが、昨日の自分を超えてほしいし、毎日テーマを持って仕事をしてほしい。「なんでこれ(シャッターを)押したの?」っていうのに対して「これをこうしたかったから!」って言える人であって欲しいと常に言っています。

理想のイメージは実現の一歩前

仕事の中で心がけていることははありますか

常に前の自分を超えていきたい。会社員としてもそうですが、私はクリエイターであり続けたいので、写真の腕を常に磨き続けたい。もちろん昔の自分に負けたら駄目ですし、会社にたくさんいるライバルを超えていきたい。たとえそれが部長の水間だとしても、「来年・再来年には超えられるのではないか」と高いレベルの自分を常にイメージしています。

あと、イメージが大事だと思うんです。どれだけ“画”をイメージ出来ているのか。最近入ったあるスタッフを、すごいと思うことがよくある。そのスタッフは技術だけならまだまだで、これからもっと上達しないといけないのですが、毎日雑誌やネット、色々なところから情報を得て「これをやってみたい」と言ってくる。全てが僕からしたら新鮮で「そういうものが“見えている”んだねっ」て。そのスタッフがいろんな情報を貪欲に吸収しているところを尊敬しています。良い写真を撮るには、撮り方よりイメージすることが重要。イメージしておけば、それを達成するために努力していけます。

理想の一枚とは

良い写真は定義が人によっていろいろある。よく“良い写真”と言われるのは“満面の笑顔の写真”とか、“結婚式でお父さんと新婦さんが泣いている写真”とか感動的なシーンを収めた写真。確かにそういう写真はすごく素敵ですが、良い瞬間を切り取るだけが良い写真ではない。ただ普通に微笑んでいるだけの画を、もっと良いものにするために背景に工夫を凝らしたり、“一枚の写真”をもっと突き詰めていけるのではと。わがままなので、全部詰め込みたい。オシャレな映画のワン・シーンのような背景に、ふたりのライフスタイルやそれまで積み上げた背景がにじみ出ているような。そんな全てが表現された1枚が理想。どうしてもどちらかに偏ることが多いので、これを極めたときに、“最高の一枚“になると思います。それを撮れるように技術を磨いていきたい。

前撮りの枠を超えたその先へ

印象に残っている撮影はありますか

大阪にいた頃に四国からご来店されたお客様の撮影を行ったのですが、すごく仲良くなって、関西でのロケーション撮影が無事に終わった後も撮影をご依頼いただいたことがあります。お客様の地元である高知での撮影や結婚式当日のカメラマンにもご指名いただいて、高知に何回も呼んでいただいたんです。撮影後にはお客様と皆でご飯に行ったり、とても楽しかった。通常だと1回のご縁で終わる中、結婚式の前撮り以外にも関わらせていただけたことがとても嬉しかった。結婚式やお子さんが生まれたときのマタニティフォト、お子さんの家族写真等。前撮りの先ってずっと続いていくもの。自分の中では、いちカメラマンとして一組のお客さんとずっと繋がっていくことが理想なので、そのお客さんとの経験は理想を1つ達成できた瞬間でもありました。

今後の目標を教えてください

前撮りの新しい文化や流れをつくっていきたい。今はお客さんとの関わりが1回の撮影で終わることが多いのですが、もっと“カメラマン“にフォーカスした文化が出来れば良いと思っています。お客さんとカメラマンの関係がもっと深くなる文化。たまにお客さんとカメラマン個人が繋がるポータルサイトがありますが、イメージ的にはそういうのをスタジオでやりたい。「会社に頼んでいる」のではなくて、「個人に任せていて、その背景に会社がある」というような。やっぱり「このカメラマンに撮ってもらうと表情が自然と出る」とか、そういうのってあると思うんです。「この人に撮ってほしい」と言っていただけることがもっと当たり前になるように突き詰めていきたい。店長としては、「沖縄ならSTUDIO SUNS」と言われる存在にしたい。検索でトップに出るから有名になった、とかではなくて、「写真が素敵だから」「イメージが素敵だから」という理由でそう言われるようになりたいです。

#写真っていいものです

あなたにとって写真とは

Instagramで写真を載せる時、“ハッシュタグ”ってあるじゃないですか。そのタグを「写真っていいものです」って付けるようにしているんです。ベタなんですけど。写真って後で見返す時に絶対何かが蘇る。特に思い出が蘇るけど、動画よりも詳細ではないからいろんな想像ができるものでもある。「写真っていいものだな」と本当に思います。僕は正直に言うと、カメラが好きっていう訳でもない。しかも写真を撮ることが好きっていうより、“「なんか写真っていいな」と思える時”が好き。そう思える写真を撮り続けていきたいですね。

“ワクワク”を共有しよう!

どんな人に入社してほしいですか

常にワクワクできる人と働きたい。一つの物事に心から感動してワクワクできる人って強い。心からの感動は自分の何かになる。「よかったな」という気持ちがあれば、それを形にしていける。自分がワクワクしていれば、そのワクワクがお客さんにも伝わって、結果として良いものが生まれる。隣のスタッフにもワクワクがうつって、皆がワクワクする。そういう、前向きな気持ちを共有できるような人に来てほしいですね。

デコルテの魅力を伝えるとしたら

「楽しめる」のが一番の良いところ。間違っていない限り、会社からダメって言われないんです。自分の中で「これ面白そうだな」って思ってとりあえずやってみても怒られない。最低限のルールはありますけど。ここには、ワクワクする形を具現化できたり、ワクワクできる環境があると思うんですよね。

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